歴史の軌跡
巌松堂の歩み
120年以上の歴史を持つ巌松堂は、巌松堂は2025年、新たな挑戦として、版画を中心としたアート事業を開始しました。浮世絵をはじめとする日本の伝統美術から、漫画や現代アートまで幅広く取り扱い、世界市場へと展開を進めています。
会社の歴史
巌松堂の歴史は、革新と成長の物語です。
1901
創業
波多野重太郎により創業。古書の販売を開始。巌松堂の原点。

1904
神田への進出
神田に店舗を構え、書店名を巌松堂とする。新刊書と古書の両方を取り扱う。

1954
事業基盤の強化
組織改革に伴い、事業基盤を強化。多くの支援者に支えられ再建。

2025
アート事業に参入
伝統と革新を融合させたアートを通じて、日本の文化を世界に発信する。
1901年 波多野重太郎が港区麻布十番に個人経営の古書店を開業
1904年 東京神田に進出。書店名を巌松堂書店とし、古書と新本を扱う。
1908年 出版業に進出。以降、法律書・経済書など社会科学系を中心に幅広い分野で次々と出版する
1914年 満州京城本町支店開設(現・韓国ソウル)
1916年 本郷支店開設
1919年 大阪支店開設
1923年 関東大震災により本店店舗全焼。株式会社に改組
1934年 満州新京支店開設(現・中国吉林省長春)
1938年 波多野一が代表取締役に就任
1947年 戦後の社会情勢に伴い波多野一が退任し、波多野重太郎が代表取締役に再任
この年、単独で全国の書店相手に取次業を開始
1949年 書籍代未回収のため、取次業として多額の借金を負い業績不振に
1951年 波多野完治、波多野勤子により巌松堂書店内に巌松堂古書株式会社設立
1952年 巌松堂古書株式会社を巌松堂図書株式会社に名称変更。波多野勤子が代表取締役に就任
巌松堂書店より事業継承
1954年 山田一郎が代表取締役に就任。久保貞次郎氏らによる支援により再建
1988年 山田一郎が全国古書籍商組合連合会理事長就任
1991年 神田神保町に巌松堂ビル竣工
2011年 事業再構築のため小売店舗撤退
2025年 久保山直が代表取締役に就任。アート事業に進出
神田への進出の意義
新たな地平を切り開く
1904年に東京神田へ進出したことは、巌松堂の成長において重要な転機となりました。ここでの店舗開設は新たな顧客層へのアクセスを可能にしました。これにより、新刊書と古書の両方を取り扱うことが可能となり、事業の多様化が実現しました。私たちのブランドはさらに強固なものとなり、後の出版業への進出や国際展開の基盤を築くことができました。
古本〜新刊〜出版
企業アイデンティティの形成
1908年に出版業にも進出しました。巌松堂は法律や経済書の刊行を通じて、知識と文化の普及に貢献してきました。また、戦前から戦後にかけての満州(現在の中国東北部)や韓国への進出は、国際的視野を持つ企業としての基盤づくりに貢献しました。
これらの経験は私たちの創造力を育み、現代に至るまでの事業の多様化を支える礎となっています。
ビジネスモデルの変遷
戦後の成長と変革
戦後の混乱期を経て、1955年には時代の変化に対応しながら事業基盤を強化しました。それまで、新刊を主に扱っていましたが、市況の変化に応じて古本・古書を幅広く取り扱い、高度経済成長期においても持続的な成長を遂げました。経済の急成長に伴う消費者ニーズの変化に応じた柔軟なビジネスモデルの採用が、私たちの成功の鍵となりました。これにより、国内外での市場拡大を実現し、現在の事業の多様性を支える土台を築きました。
このような変革は、私たちの企業文化に深く根付いており、常に革新を追求する姿勢を持ち続けています。
革新と適応の歴史
未来への展望
アート事業と国際市場
2025年より、巌松堂は版画を中心としたアート事業により力を入れます。この新たなビジョンは、日本の文化、創造力を世界に届けるという使命を推し進めるものです。
特に、ECを活用した国際市場への進出は、私たちの扱う作品をより多くの人々に届けるための重要なステップとなります。
この挑戦は、伝統と革新を融合させた新たな価値を創造し、世界への日本の素晴らしい文化の発信を目指しています。
社名 巌松堂図書株式会社(Ganshodo Co.,Ltd.)
代表者 代表取締役 久保山 直
創業 1901年10月12日
資本金 1,000万円
本店所在地 東京都千代田区神田神保町1−7
事業内容 美術作品の企画/販売/展示
書籍の仕入れ並びに販売
ライツマネジメント事業
古物商許可番号 東京都公安委員会許可 第303252517256号